2020/6/16

○本日も通所。特筆するようなことはなし。

芥川賞直木賞の候補作が発表された。芥川賞候補の一人の石原燃は津島佑子の娘であり、太宰治の孫ということだ。太宰、津島佑子ともに優れた作家だったので、この方の初の小説がどれだけの質なのか少し気になる。

○樋口恭介『すべて名もなき未来』、佐々木中『この日々を歌い交わす』を読み終えた。言及されていた本で気になったものをメモしておいた。樋口恭介はデビュー作の『構造素子』が面白かったし、ブンゲイファイトクラブの名ジャッジぶりも良かったので、本作は非常に期待していたが、僕が関心を抱いている分野の記述があり、小説への愛が窺えたので、期待を裏切らない一冊だった。

○明日からは

保坂和志『小説の誕生』、安部公房『けものたちは故郷をめざす』を引き続き読み、さらに『石原吉郎詩文集』、デリーロ『ポイント・オメガ』、佐々木中『足ふみ留めて』を読み返すことにする。